ベトナム実施事業

活動1~活動5

1.  各省のインクルーシブ教育キーティチャー育成研修
  (キーティチャーとは、地区内の小学校、幼稚園のインクルーシブ教育の推進者)

2. 各小学校のインクルーシブ教育校内指導教師研修

3. 各地区のインクルーシブ教育地区内研修

4. 各小学校のインクルーシブ教育校内研修

5. 補聴器支援、車椅子用トイレ設置

活動1 2023年7月10日から7月28日まで実施されたキンザン省、チャビン省合同キーティチャー育成研修

2023年7月10日~7月14日まで、キーティチャー育成研修をキンザン省フーコック島で実施
キンザン省 キーティチャー33人
チャビン省 キーティチャー30人 
実施場所:キンザン省フーコック 島 Duong Dong 1 中学校

2023年7月11日、12日
講師:木村泰子先生、大空小学校の元校長、教育本の執筆者、日本各地で講演活動。映画「みんなの学校」は、大空小学校のドキュメンタリー映画

インクルーシブ教育の目的は、子どもと子どもを繋ぐこと、子どもの個性、お互いに理解する。子どもは、違いを、個性と学ぶ。その通訳をするのが先生の役目。その通訳が育てば、障害ある児童は、育つ。
先生の仕事は、障害ある児童をどう育てるのかではなく、まわりの環境を、どれだけ豊かにするのか。大空小学校は、大人が困ったとき、助けてと声を出す。その時、学校の大人が、一緒に考えてくれる。活動してくれる。その姿を見た子どもが、困っている子どもを助ける。子どもは大人をよく見ている。大人がみんな手を繋いで笑っている。そんな学校では、子どもがみんな、助け合う。

通訳:グエン・ティ・ハン・トゥック博士 (福沢諭吉研究者)


2023年7月13日、14日
講師: Vo Thi Hoang Yen 博士  Director of the Center for Disability and Development (DRD)
マグサイサイ賞受賞(マグサイサイ賞はアジアのノーベル賞と言われている)

何年も前、私は、貧困の村で、貧困の家庭で障害を持って生まれた。そんな私が、世界中の医者、教授、研究者、会社の社長と話し合った。私は、たくさんの賞を頂いた。貧困者でも障害者でも何でもできる。私は、ベトナムで、多くの省で、インクルーシブ教育の会議に出席した。すべての子どもは学校に行く権利がある。だれも取り残さない。もし、障害者を取り残したら、それは、才能を取り残したことだ。多くの人は、障害者は、なにかをする能力がないと思っている。それは、間違いである。私達は、インクルーシブ教育だけではなく、インクルーシブ社会を目指す。特別教育は、一部の教育である。インクルーシブ教育は、全員の教育である。インクルーシブ教育の目的は、障害ある児童が、自分は他の児童と違いはないと思う事である。



7月24日~7月28日まで、キーティチャー育成研修を、チャビン省チャビン市で実施 
キンザン省 キーティチャー33人 
チャビン省 キーティチャー30人 
実施場所:チャビン省チャビン市 Huong Duong 幼稚園

2023年7月27日、28日
講師:Mr. Phạm Công Định 校長  Le Van Tam 小学校  ドンナイ省(前々事業のキーティチャー)

個別教育計画書を作成する時のチーム
グループで、ロールを決めて、会議のロールプレイ  各グループ発表。
和やかなチームの会議の後、保護者と、先生と校長と、友好的になり、信頼関係もでき、先生はインクルーシブ教育の内容が明白になる。



《キーティチャーの研修の感想》
*私は、木村泰子先生から障害ある児童への愛情を学んだ。これは、インクルーシブ教育を推進するための大切なモチベーションになる。
*今年は3年目の研修だが、研修内容は素晴らしかった。今回学んだことを、地区や地域に必ず普及していく。
*Yen博士の研修で学んだ、4つの資産に感銘を受けた。研修の講師陣の深い思いやりや献身的な活動に感動した。
*インクルーシブ教育推進は、非常に難しい事である。しかし、私は、困難を乗り越える勇気を、この研修で学んだ。